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ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬とインフルエンザウィルスの残存率

2013.12.13 (Fri)
日経メディカルオンラインに「ウイルス量の変動も意識したインフルエンザ治療を」が掲載されていました。

この記事では、愛知医科大学大学院臨床感染症学主任教授の三鴨廣繁先生の公演が取り上げられており、ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬とウィルス残存率について考察されています。

ウイルス力価はNA阻害薬投与後5日でほぼゼロに達するという東北大学・渡辺彰氏の報告。同報告では、ウイルス消失はインフルエンザの罹病時間よりも解熱時間から推定することが適切であること、ウイルスが解熱後2日以内に消失した患者が約85%を占め、「解熱後2日」はウイルス消失判断の目安になることが示された。



さらに、日本臨床内科医会による2012/13年シーズンの調査研究で得られた、NA阻害薬4薬のウイルス残存率のデータでは…

A/H3N2ウイルスの残存率、すなわち各NA阻害薬投与開始後5±1日目のウイルス培養検査でウイルス残存が認められた症例の割合を検討したもの。

研究の結果、H3N2の残存率は
・タミフル 22.7%
・リレンザ 5.3%
・ラピアクタ 12.5%
・イナビル 12.5%
と、有意差はなかったものの、タミフルに比べ、他の3薬で低い傾向が認められた。

B型ウイルスの残存率は、
・タミフル 31.3 %
・リレンザ 0 %
・ラピアクタ 25.0%
・イナビル 25. 0%
だった。

症例数は少ないものの、リレンザは残存率の低さが目立ち、B型に対する解熱効果がリレンザで高いというデータと一致するとした。


とのことです。リレンザは吸入薬ということで、導入が少し難しいという面もあるかもしれませんが、使用をご検討されるのもよろしいかもしれませんね。


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